国際結婚(日本人の配偶者等)に必要な書類ースナップ写真

こんにちは、東京都中央区のビザ申請専門行政書士の山田です。
今回は、外国人と日本人が国際結婚をした場合に取得することになる在留資格「日本人の配偶者等」について、特に「スナップ写真の提出」の重要性に焦点を当てて詳しく解説いたします。
このビザは、外国人が日本人と結婚することで取得できる在留資格で、他の在留資格と比較しても非常に自由度が高く、就労制限がありません。つまり、日本でどのような職業に就くことも可能です。
その自由さゆえに、入管(出入国在留管理庁)は審査において「本当に結婚しているのか?」「それは愛情に基づいた真実の結婚か?」を非常に厳しくチェックします。
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目次
- ○ 日本人の配偶者等ビザとは?
- ○ 入管が重要視する「スナップ写真」
- ○ 写真の選び方とコツ
- ○ 提出する写真の枚数は?
- ○ スピード婚の注意点
- ○ よくあるNGな写真
- ○ 入管はなぜそこまで重視するのか?
- ○ 国際結婚を考えている方へ
- ○ まとめ:写真は「証拠資料」、しっかり準備を!
日本人の配偶者等ビザとは?
在留資格「日本人の配偶者等」は、日本人と婚姻した外国人に対して付与されるもので、主に以下の特徴があります。
・在留期間は最長5年(通常は1年または3年)
・就労制限がない
・永住許可の申請に有利
・配偶者と離婚・死別した場合は更新不可になる
このビザは、家族としての生活を前提としているため、「形だけの結婚」、いわゆる偽装結婚には非常に厳しい目が向けられます。
入管が重要視する「スナップ写真」
「日本人の配偶者等」ビザの申請時に提出する書類のひとつに、「スナップ写真」があります。
入管の公式ホームページにも明確に記載されていますが、単なる添付書類として侮ってはいけません。
入管は、申請者の婚姻が真実の愛情に基づいたものであるかどうかを判断するための材料として、スナップ写真を非常に重視しています。
形式的な婚姻や報酬を目的とした偽装結婚を見抜くために、写真から見える「二人の関係性」や「交際の歴史」に注目しているのです。
写真の選び方とコツ
では、どのようなスナップ写真を用意すればよいのでしょうか? 以下に具体的なポイントをご紹介します。
1. 時系列に沿った写真を用意する
できる限り、交際開始から現在までの流れが分かるような時系列で写真を用意しましょう。デート、旅行、記念日、友人や家族との食事など、様々なシーンの写真を取り揃えると効果的です。
2. 2人の自然な笑顔と表情が大切
ポーズを決めた写真や証明写真風のものではなく、自然体で楽しそうにしている写真が好まれます。緊張した表情よりも、リラックスした笑顔が「愛情ある関係」を印象付けます。
3. 友人・家族との交流を示す写真
家族と一緒に食事している写真、友人たちと一緒に旅行している写真など、周囲の人との関わりを含む写真は、「社会的にオープンな交際」であることを示せるため、説得力が増します。
4. 季節感を意識した写真
季節ごとのイベント(花見・花火・クリスマス・誕生日など)を一緒に過ごしている写真があると、長期にわたる関係を証明する材料になります。
提出する写真の枚数は?
入管の説明では「数枚」となっていますが、できる限り多く、10〜20枚程度を目安に準備することをおすすめします。ただし、1枚ずつにコメント(場所・日付・状況など)を添えることで、申請書全体の説得力が大幅に増します。
コメント例:
「2022年3月 新宿御苑にてお花見 彼の友人と一緒に撮影」
「2023年12月 私の実家でのクリスマス会 両親と一緒に」
スピード婚の注意点
交際期間が短い、いわゆる「スピード婚」の場合は、スナップ写真の枚数が少ない傾向にあります。
この場合は、スナップ写真以外の資料(LINEのやり取りのスクリーンショット、メール、電話記録、婚姻届提出時の証人の陳述書など)で補強することが重要です。
よくあるNGな写真
・一人ずつ写っている写真ばかり(二人の関係性が見えない)
・同じ服・同じ場所での写真ばかり(時系列の広がりが見えない)
・ピンボケ・暗すぎて顔が見えない写真
・ネコ耳・ヒゲなどを画像加工でつけている写真
提出する際には、画質や構図にも気を配るようにしましょう。
入管はなぜそこまで重視するのか?
一度「日本人の配偶者等」の在留資格を得てしまえば、就労制限がなく、比較的自由な在留が認められます。そのため、一部には金銭目的や不法滞在の温床となる偽装結婚も存在しています。
このような背景から、入管はあらゆる情報からその結婚が「本物」かを判断しようとし、写真はもっとも「感情と関係性」が可視化される資料として注目されているのです。
国際結婚を考えている方へ
将来的に日本での結婚・生活を考えている外国人の方と交際されている方は、ぜひ交際当初からスナップ写真をこまめに撮影しておくことをおすすめします。
たとえ今すぐに申請する予定がなくても、数年後にビザ申請をする際、大きな助けとなります。
まとめ:写真は「証拠資料」、しっかり準備を!
「スナップ写真なんて形式的なものでしょ?」と軽く見てしまうと、審査に影響が出る可能性もあります。
日本人の配偶者等のビザ申請では、「愛情に基づいた真実の結婚」を証明することが非常に大切です。
スナップ写真はその証明の柱となる重要な書類です。少しでも審査官の心に響くような写真選びを意識して、しっかり準備をしましょう。
ビザ申請でお悩みの方は、ぜひご相談ください。
電話番号は 03-3552-6332
メールアドレスは info@future-design.info
あなたの未来計画を応援します。
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